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ANA業務システム刷新プロジェクト

ANAの基幹システムの運用保守を任されているチームに与えられたのは、
複数の業務システム刷新という大型ミッション。
保守を担当するメンバーが開発にチャレンジする中で、獲得していったスキルとは?

PROJECT MEMBER
  • 田鎖 直人 1993年入社
  • 柳澤 宏之 2002年入社
  • 藤田 真裕 2010年入社
  • 鈴木 涼 2016年入社
どんな苦境に立たされても絶対に諦めない
全社一丸となって乗り越えるチームのチカラ

エヌアイデイが全日空様のビジネスインフラを支え続け40年以上が経つ。システム保守を担当するチームのもとに、大規模なシステムリニューアルの依頼が舞い込んできたのは2016年1月のこと。
「全日空様の社員が現場で起きた問題を逐一入力。関連部署に共有し、問題解決を図る『レポーティングシステム』と、さらにその5か月後に追加案件として、各部門が業務引継ぎで使用する『業務支援システム』を刷新するという内容でした」
そう語るのは、PMO※として、この2つのプロジェクトをまとめる田鎖。この開始時期のズレこそが、後に浮き彫りとなる困難を引き起こす。先行してスタートしたレポーティングシステム開発プロジェクトは要件定義の段階から早くも山場を迎える。
プロジェクトリーダーとしてアサインされた柳澤は次のように振り返ります。
「当初は共通フォーマットを用意して、お客様の全部門で共有してもらうという計画で進めていたのですが、いざ調整に入ると、部門ごとにそれぞれ実現したいことが異なっていました。結果的に、11部門ごとにフォーマットを用意することになり、想定以上に作業のボリュームが増えてしまったのです」
もちろん、作業量は増えても納期は変わりません。柳澤はお客様と協議をしながら、納期、価格の折り合いを付けていきました。

※project management office

「全日空様とエヌアイデイの間には、長きにわたり培ってきた信頼関係があります。ですから、一方的にご指示をいただくのではなく『どのようにしたら期限内に実現するか』をお客様と一緒に考え、効率の良いシステムを作っていこうという意識が強かったのだと思います」

5ヶ月遅れでスタートすることになった業務支援システムを任されたのは、これまで別のシステムで保守を担当していた藤田。彼にとっては初めての開発案件となりました。
「当初は既存のシステムを新たな基盤に乗せ変えるだけの、比較的簡単な作業だと聞いていました。ならば経験の浅い私でも担当できるだろうと、むしろ初めての開発案件に期待を持って臨んだのですが、実際はそんなに甘いものではありませんでした」
実は、この後発プロジェクトは、レポーティングシステム開発が走り始めてから急に決定したもの。ベテランメンバーを投入した後だったこともあり、経験の浅い若手のメンバーを中心に組織されることになりました。田鎖もまた、次のように振り返ります。
「当初の目論見としては、若手に開発のプロセスを経験させるには、ちょうど良いレベルのプロジェクトだと捉えていました。しかし、蓋を開けてみると想定以上の作業量があり、経験の浅さが露呈してしまったのです」

柳澤が率いるチームは、基本設計を終えたあたりからしばらく、開発そのものは順調に進んでいきました。
「しかし、テスト段階になって、まず想定していた結果が出ない。今回はWindowsサーバーからLinux環境へと移行させる必要があったので、そこで弊害が出てしまったのです」
さらに、ユーザーから『思っていたものと違う』『要求と違う』という声が上がり、柳澤はそれらの課題に一つひとつ丁寧に対処しながら、テストと改修を同時に進めていきました。
「こちらのチームには経験豊富なメンバーが揃っていたので、一丸となって取り組み、なんとかヤマを越えることができました。私たちが頑張らなければ、藤田のチームに対して申し訳ない。そんな気持ちになっていましたね」

藤田のチームはすでに外部設計の段階から大きくスケジュール遅れが発生。新規開発の割合も多く作業量もありました。焦れば焦るほど品質も低下して、さらに改修に時間がかかるという負のスパイラルに陥っていたと藤田自身が振り返ります。
「追い込みの段階に入って、部長クラスも最前線に加わり、陣頭指揮を執ってくれるようになってからは精神的に楽になりました。それまでは、けっこう一人で抱え込んで悩んでいたので」
田鎖も「部をあげて、社員を総動員して対応しました。エヌアイデイには元々、誰かが困った時には全社一丸となって進めていく文化があります」と語る。

2016年に入社した鈴木にとっては初めての大型プロジェクト。
「機能改修業務の一部に携わりながら、メンバーの一員として大型プロジェクトの始まりから終わりまでを体感できたのは大きい。チームの結束力や困難を乗り越えるマインドを知ることができました」と語ります。
また柳澤も次のように振り返ります。
「この開発を通じ、それぞれのメンバーがスキルを得てくれたのはチームにとってもエヌアイデイにとっても大きな収穫です。特に藤田は困難を乗り越え、飛躍的に成長を遂げました」
藤田本人も「保守と開発の両方を経験し、自分の枠が広がったような気がします」と成長を自覚します。
田鎖は今回のプロジェクトを総括してこのように語ります。
「プロジェクトの規模が大きかったこともあり、もともと運用をメインとしていた部署が開発部門とともに、しかも若手からベテランまでが一緒になって取り組むことができました。チームワークの醸成や一丸となって“やりきる”という思いが共有できた点に大きな意義を感じています」