NIDのビジネス:プロジェクトストーリー

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ANA共通連携基盤構築プロジェクト

停止が許されないANAのITシステムに、
全く新しい仕組みのプラットフォームを導入し、 運用の安定性を向上させる取り組み。
40年に亘る運用実績と顧客との信頼関係が、従来の運用スタイルを変えました。

PROJECT MEMBER
  • 盛満 敏昭 取締役 ネットワークソリューション 事業部長
  • 田中 健一 1985年入社
  • 上野 正昭 1989年入社
  • 粟屋 健二 2002年入社
大規模プロジェクトを支えた
仲間の一体感と運用への理解

エヌアイデイは、航空予約・搭乗システムをはじめとする、全日空様のビジネスインフラの構築から、運用、保守までをトータルに提供し続けてきました。全日空様で使用されている基幹系システムはおよそ150。情報系システムを含めれば200という数字に上ります。こうした影から全日空様のビジネスを支えるシステムは膨大な規模になっていて、同時にその管理や運用の手法は非常に複雑でした。航空ITサービスはわずかな時間でもシステムが止まってしまうと運航がストップする大変な事態になります。

私たちは乗客の皆様に滞りなくサービスを提供しなければならないという全日空様の使命に応えるため、各システムの接続をよりシンプルな形にする「共通基盤システム」構築の「運用設計」部分を担当しました。これまで個々のシステムがそれぞれの仕様のインターフェースで接続されていたものを、標準インターフェースを作ることで、全システムが共通の接続方式でつなげるようになり、そのことが異常部分を検出しやすく、また全体を見えやすい形になりました。2007年にスタートした本プロジェクトは、2010年10月から本格稼働を開始。現在に至るまで、「重障害ゼロ」という素晴らしい実績を上げています。

これだけ大規模な開発案件について我々に直接ご相談があったのは、全日空システムの保守、運用をNIDが40年来担当してきた実績を評価して頂いている背景があります。本プロジェクトを進めるにあたって、全日空様が最も重視した点は「運用」です。どんなに素晴らしい機械を揃え緻密にシステムを作り上げても、いざ運用する際に使える物でなかったら何の意味もありません。「日々の運用こそが大事」。そのことをお客様に理解していただいていたことで、本プロジェクトではNIDが設計段階から参画することが出来ました。これは最適な運用のために我々のノウハウが生かされ、お客様にとっても有意義なことだったのではないか、と考えております。
運用視点での意向がきちんと反映されることで運用しやすいシステムが出来上がり、その結果、安定的なサービス継続へ繋がっています。例えば、障害ユースケースを基にサービス継続を主眼においた障害対応を行うことだったり、運用マニュアルの電子化をし、障害ケースによっては不要な手順を見えなくする事でヒューマンエラーを防止する事といった、さまざまな工夫も生まれました。単にお客様の要望通りにシステムを具現化するのではなく、我々自身がプロセスを考案し、提案し、導入するというスタイルは非常に意義あるもので、こうした経験は今後の仕事に必ず引き継いでいくべきものだと、今強く感じています。

このプロジェクトには、若手からベテランまで、本当にたくさんのNIDの人間が関わっています。全日空様の業務に精通した上野、最新技術に詳しい粟屋、運用管理の経験豊富な田中。最適な人材が投入され、それぞれがバランスよく機能したことが、今回の成功を導きました。しかも全員がさまざまな障害を経験しています。「この場面では恐らくこんなことが起こるに違いない―」。こうしたノウハウが数多く生かされ、そのNIDの経験を、お客様以下全員が大切にしてくれていることが、ひしひしと伝わってくる現場でした。

今までどうしても距離感のあったベンダーやお客様との関係も、「我々はこうしたい」ということを率直に言えるものに変わりました。皆が古くからの顔なじみのように身近な存在。プロジェクトを通して常に感じたのは、強い一体感です。

このプロジェクトは、今後の全日空様のシステムを支える中核になっていきます。我々の考えた運用の仕組みが、今後10年、20年と引き継がれていくわけです。我々が今回のプロジェクトで感じた思いが後輩に伝わり、ますますこの基盤が成長し、世の中に知られるようになって欲しい、そう心から願っています。

業務を遂行しているとき私たちが背負っているのはシステムを利用する現場の社員の皆様、その先にいる乗客の皆様です。システムに障害が起こった際「現場は混乱していないか?」はたまた「ANAを利用しようとしているお客様に迷惑が掛かってないか?」と思いながら事態に対応します。全日空様の事業コンセプトは「お客様と共に最高の歓びを創る」こと。我々もその一翼を、ITを通じて担っているということを常に意識し、ANAを利用する多くの人々の幸せを支えていることに、誇りと喜びを感じて欲しいと思ってます。

ITの仕事は、どうしても技術に走りがちになります。しかし仕事をするうえで大事なのは技術だけでなく、人間力です。目の前の課題・問題を解決するだけではなく、常にシステムを利用するお客様を思い、そのために必要なことを自ら考え、創意工夫を重ねる。そうした日々の進化が、技術者としても人間としても大きな成長に繋がっていくのだと思います。志こそが成長を産みます。志を持ち、どうぞNIDで大きな成長を遂げてください。