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火災共済リニューアルプロジェクト

保険分野の契約管理システムの開発・保全に厚い実績を有するエヌアイデイ。
お客様の新商品開発にあたっても、その企画段階からアドバイスをおこなうパートナーです。
最新の案件を紹介しましょう。

PROJECT MEMBER
  • 早尾 利男 1987年入社
  • 茅場 昭二 1997年入社
  • 植原 駿 2014年入社
  • 加治佐 彩香 2015年入社
重要な戦略商品をシステム面で支える
ITパートナーの矜恃

多彩なシステムを手がけるエヌアイデイですが、生保・損保・共済向けの開発・保守は基幹事業のひとつ。この分野は、数理的な扱いが高度、制度改定や新商品発売にともなうアップデートへの機敏な対応、扱うデータ量が大量であるためパフォーマンスを配慮することが不可欠、セキュリティや堅牢性、万が一の障害に対する備え……など、いくつもの条件が課せられます。たとえ、技術力があったとしても簡単には参入できない所以です。この領域で厚い実績を有していることは、企業としての信頼度・安定性のひとつの証しとも言えるでしょう。

そのエヌアイデイにとって、全労済グループ様は長年にわたりお付き合いをいただいているお客様。HOST系およびオープン系のシステム開発・改修、常駐での保守作業などを手がけてまいりました。ここでは、大型案件のうち最新プロジェクトを紹介しましょう。全労済様の火災共済のリニューアルに対応した、システム改修です。新しい火災共済は、組合員のニーズの多様化を鑑みて構造区分の見直しや新たな特約・タイプを設定したもので、2015年2月のリリース。全労済様がこの企画に取りかかった当初より、エヌアイデイはシステムの相談役として意見を求められました。たとえば、特約をひとつ増やすとデータ管理の項目がひとつ増えるだけではなく、掛け金の計算をはじめシステム全体に波及していきます。その影響範囲を見極め、不具合や不整合が起きないよう、あらかじめ手立てを講じなければなりません。

稼働している全労済様のシステムを常時保全している、エヌアイデイの専門部隊がおります。いわば、共済システムを知り尽くしたエキスパート集団。彼らがまず、新しい火災共済のシステム的な影響調査に取り組みました。先方から与えられた条件に基づく検討ばかりではなく、ときにはこちらから提案する場面も少なくありません。

新しい共済は、全労済様にとって戦略的に重要な商品です。それを「ともに作りあげる」気概を持って、この案件に取り組みました。もちろん、常にエヌアイデイは当事者意識を持ってどのシステムにも取り組んでいますが、常時の保全で関わっているだけにこのシステムはひときわ思い入れがあります。情緒的な意味だけではなく、リニューアルされたシステムを保全するのも自分たちなので、より長期的な視野が持てるのです。たとえば、保全をおこなっている観点からすると、システムが正確に稼働するのは当然として、現行のものよりもスピードアップを図りたい。操作性や使用感に関わる部分です。

保全チームがお客様とともに練りあげた仕様に従い、いよいよシステムの製造がはじまったのが2014年3月。開発メンバーが集められました。ほかのプロジェクトの兼ね合いによって途中の出入りがありますが、ピーク時は総勢40名がこのシステム構築に従事。前述したように、新しい火災共済は新しく設けられた特約があり、掛け金の計算などのロジックが複雑になります。それを開発メンバーが正しく理解したうえで、システムに反映させていかなければなりません。共済を熟知した保全チームとは異なり、新しく参加した開発メンバーのほとんどは共済システムに関わるのは初めてという者もおり、共済の仕組みを一から学びながらの作業になりました。とはいえ、保全チームのベテランが身近にいるため、新しいメンバーも気軽に質問をすることができ、知識の習得は迅速でした。そうしたことも含め、設計工程から製造工程へのつながりは理想的と言ってよいほど円滑。これがタイトなスケジュールを乗りきるためのプラス要因になりました。

しかし、システム製造工程に入ってからも、「より良い火災共済」をめざすお客様から新しい要望があがってきます。その意を汲み取りつつも、エヌアイデイとしてはシステムの専門家の観点からすべてにYesと答えるわけにはいきません。技術的に解決できないもの、プロジェクト遂行に無理が生じるものについては、はっきりとそう伝えなければなりません。しかし、ただNoというのではなく代替案を提示する。それがエヌアイデイの価値だと自負しています。

また、難航を極めたのがシステムのテストです。テストは、仕様書が想定していない状況やユーザーの誤操作などを踏まえ、さまざまな条件を設定しておこないます。この案件ではお客様もきわめて慎重になっており、設定した条件の数が膨大にのぼりました。スケジュールの調整に苦慮することもありましたが、システムの品質を確認するためには欠かせない作業です。このプロジェクトを現場で率いたリーダーはもちろん、部長も「最後まで気を引き締めていこう!」とメンバーに声をかけました。

実は全労済様のシステムは、いまから10数年前、部長が若手SEだったころに一から構築に携わったもの。それだけに「パートナーとして一緒に作りあげてきた」という愛着があります。ビジネス的には受託であっても、自分たちが過去から現在、さらに将来にわたっても責任を持つべきシステムなのです。そうした矜恃をエヌアイデイの次の世代へと継承し、社員一人ひとりがやりがいを持って仕事に取り組める企業文化が醸成されています。